Japanese
English
特集 目でみる肛門疾患の診断と治療―エキスパートに学ぶ外来での対応から手術治療まで
1.全周性痔核/嵌頓痔核
Circumferential hemorrhoids and incarcerated hemorrhoids
岡本 欣也
1
K. Okamoto
1
1東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター
キーワード:
全周性痔核
,
嵌頓痔核
,
結紮切除術
,
牽引固定法
,
後方先行アプローチ
Keyword:
全周性痔核
,
嵌頓痔核
,
結紮切除術
,
牽引固定法
,
後方先行アプローチ
pp.641-648
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka88_641
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- 参考文献 Reference
全周性痔核および嵌頓痔核は,通常の痔核とは病態や治療戦略が異なり,適切な診断と治療方針の選択が重要である.全周性痔核に対する外科的治療では,根治性を確保しつつ肛門機能を温存することが求められ,病変の過不足ない切除と肛門上皮,anal cushionの温存が重要となる.本稿では,全周性痔核に対する結紮切除術(半閉鎖術式)を中心に,後方先行アプローチおよび牽引固定法を用いた手術手技と,その要点について解説した.また,副痔核の処理や術後狭窄・晩期出血を予防するための工夫についても述べた.一方,嵌頓痔核については,病態,診断および保存的治療の実際を概説するとともに,急性期手術と待機的手術の適応について整理した.全周性痔核では切除範囲と機能温存のバランスを,嵌頓痔核では急性炎症に応じた適切な治療選択を行うことが,良好な治療成績を得るために重要である.

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