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特集 今知っておきたい認知症診療—専門医×プライマリ・ケア医で築くこれからの現場力
【All about Dementia】
治療各論(治療の最前線)
❸認知症と漢方治療
谷川 聖明
1
1谷川醫院 内科
キーワード:
BPSD
,
陽性症状
,
陰性症状
,
抑肝散
,
加味帰脾湯
Keyword:
BPSD
,
陽性症状
,
陰性症状
,
抑肝散
,
加味帰脾湯
pp.738-740
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360070738
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- 参考文献 Reference
認知症診療において、記憶障害や実行機能障害といった中核症状に加え、興奮、不安、不眠、抑うつ、食欲低下などの周辺症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)は、患者の生活機能および介護負担に大きく影響する。BPSDは神経変性、環境要因、身体疾患、薬剤、心理的ストレスなど多因子が複雑に関与して発現するため、単一の治療手段でのコントロールは難しいことが多い。『認知症疾患診療ガイドライン2017』には、認知症に対する薬物治療について以下のような記載がある。
「認知症の治療は認知機能の改善と生活の質(QOL)向上を目的として、薬物療法と非薬物療法を組み合わせて行う。認知症の行動・心理症状(BPSD)には非薬物療法を薬物療法より優先的に行うことを原則とする。向精神薬を使用する場合は、有害事象と投薬の必要性を継続的に評価する。」1)

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