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特集 POCUS
2.心エコー:ベーシック—FOCUSでの5つの像の評価により多岐にわたる情報が得られる
増田 博明
1,3
,
堤 健
2
,
北野 夕佳
2
Hiroaki MASUDA
1,3
,
Ken TSUTSUMI
2
,
Yuka KITANO
2
1埼玉石心会病院 救急外科
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命 救急センター
3聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.11-19
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090130010011
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- 参考文献 Reference
FOCUSとは,Focused Cardiac Ultrasoundの略称であり,経胸壁心エコー(TTE*1)による簡易的かつポイントを押さえた心機能評価を行う検査である1)。
TTEは一般的に循環器内科医により行われてきたが,身体診察の延長線上で簡易に心機能を評価できる方法として,FOCUSが用いられるようになった。正式な心機能評価で行われる心エコーでは,胸壁から網羅的に最大16の断面を描出して各断面での詳細な評価を行うが2),FOCUSでは5断面に限定した画像の評価を行うこととなる。
FOCUSは特定の異常を検出することに焦点を当てて行う検査(goal directed echocardiography:GDE)であり,正式なTTEとはコンセプトは異なる。あえて評価項目を限定することにより,迅速かつ繰り返しの評価が可能となる。特に重症患者管理において,循環血液量の評価や血管作動薬の使用開始および増減の指標3)としての有用性はもちろん,心静止と誤認されていた心室細動の検出4,5)なども可能であり,FOCUSにより得られる情報は多岐にわたる。
本稿では,FOCUSで評価すべき5つの像とその評価項目について述べる。なお,代表的なテキスト6)をもとに作成されたJHN*2-POCUSコースに準拠した内容となっている。

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