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増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法
グラム陰性桿菌
ステノトロフォモナス・マルトフィリア
Stenotrophomonas maltophilia
石井 良和
1
1東邦大学 医学部 微生物・感染症学講座 感染制御学分野
pp.1342-1344
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200055
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菌の基本情報
1.性状と特徴
Stenotrophomonasという名前は,ギリシャ語を起源とするstenos(狭い)とtrophos(飼料の1つ),monas(単位)に由来する.maltophiliaは同じくギリシャ語のmaltum(モルト)とphilia(親和性)に由来し,麦芽に対する親和性を意味している.
Stenotrophomonas maltophiliaは,1943年にBacterium bookeriと命名された好気性のブドウ糖発酵グラム陰性桿菌である.その後,Pseudomonas属あるいはXanthomonas属に分類されていたが,1993年にStenotrophomonas属に分類された.Stenotrophomonas属菌は植物病原体として知られ,土壌,水,動物,植物などから分離される.S. maltophiliaは,他のStenotrophomonas属菌と同様に湿潤環境に広く生息するが,唯一,人に感染する菌種である1).S. maltophiliaは,易感染宿主における日和見感染原因菌として知られており,上気道,創部,血液,尿などの臨床検体から分離される.病院環境では,水道水,人工呼吸器,透析装置,医療デバイス,精製水,消毒薬,浴槽などに生息している2).

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