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連載 All about 日本のワクチン・24
狂犬病ワクチン
石金 正裕
1,2,3
1国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター
2WHO協力センター
3AMR臨床リファレンスセンター
pp.1245-1247
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210441
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1.当該疾患の発生動向
狂犬病は、狂犬病ウイルスによる感染症で、全世界100カ国以上で報告され、毎年、数千万人が狂犬病に感染し、数万人が死亡していると推定されている1)。旅行者が狂犬病に感染する割合は、旅行者10万人当たり16〜200人と推定されている1)。多くは、アジアやアフリカで発生している。日本では狂犬病は土着しておらず、1957年以降、病輸入症例として1970年に1例(ネパールで感染)、2006年に2例(2例ともフィリピンで感染)、2020年に1例(フィリピンで感染)が報告されている2)。地域ごとのリスクは世界保健機関(World Health Organization: WHO)や米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)のウェブサイトから確認できる1)3)。多くは地方で発生しており、特に小児で感染リスクが高い。主な感染経路はイヌであるが、先進国においては、キツネ、アライグマ、コウモリなどの野生動物も感染経路となる。有効な治療薬はなく、死亡率はほぼ100%であるため、ワクチン接種による予防が極めて重要である。

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