Japanese
English
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,320円 (1,200円+税10%) こちらは、237ページから240ページの文献です。購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
クローン性造血(clonal hematopoiesis;CH)は,加齢に伴い造血幹細胞に後天的なゲノム変異が蓄積し,特定の変異を有する細胞クローンが選択的に拡大する現象である。血液のがんでは血液細胞に様々なゲノム異常が生じることが本質的な病態であるが,近年では血液腫瘍を発症していない一般集団においても,加齢と共にゲノム異常が出現・蓄積することが明らかになり,クローン性造血として注目を集めている。クローン性造血にみられる変異は,単一塩基変異(single-nucleotide variants;SNV)とモザイク状染色体異常(mosaic chromosomal alterations;mCA)に大別される。いずれのタイプのCHも造血器腫瘍の発症にとどまらず,心血管疾患や炎症性疾患,更には全死亡との関連も報告されており,その臨床的意義は急速に明らかになっている1)。
BioBank Japan(BBJ)は,国内12の医療機関連携を通じて構築された大規模疾患バイオバンクであり,対象51疾患,約27万人分のDNAや血清,臨床情報を保管している。これらの試料情報は重要な医学研究の基盤であり,国内のアカデミアや企業に提供すると共に,BBJとしてもDNAや血清のオミクス解析を推進し,解析データの公開や分譲,更にはこれらのデータを用いた研究を行っている。これまでに,全27万症例のSNPアレイ解析が完了し,これらのデータと臨床情報を組み合わせて日本人集団における疾患リスク遺伝子の網羅的解明に貢献してきた2)。更に10万人を超える登録者を対象として遺伝性腫瘍関連遺伝子のtarget sequenceを実施し,日本人におけるカタログデータの構築にも貢献している3)。これらのデータは遺伝因子に基づく疾患発症リスク予測や新規の治療標的分子の解明,更には実臨床においても診療ガイドラインの策定などに貢献している。

Copyright © 2026, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.

