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技術講座 生理
—step up編—三尖弁逆流の新しい重症度分類と心エコーによる評価の実際
綱本 浩志
1
,
杉浦 淳史
2,3
1Minneapolis Heart Institute Foundation
2名古屋ハートセンター
3University Hospital Bonn
1Minneapolis Heart Institute Foundation
3University Hospital Bonn
pp.658-667
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540070658
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Point
●三尖弁逆流(TR)は,現在ではその存在が予後を著しく悪化させることが明らかになっており,正確な評価が極めて重要です.
●従来のmild,moderate,severeの3段階評価では重症TRの多様な病態を層別化できず,特にカテーテル治療の発展に伴い,severeをさらに細分化した“massive”と“torrential”を含む新しい5段階評価が,国際的に提唱されました.
●心エコーによるTR評価では,単一の指標に依存するのではなく,弁の形態,縮流部幅(VCW),PISA法による定量的指標,血行動態指標(CWD,肝静脈血流波形),右心系の形態変化などを統合的に解釈する“統合的アプローチ”が不可欠です.
●VCWの二断面法は,非円形であることが多いTRの逆流口をより正確に反映するため,実践的で有用です.
●この新しい5段階評価は,経皮的三尖弁クリップ術(transcatheter tricuspid edge-to-edge repair:T-TEER)といったカテーテル治療の適切な患者選択,治療戦略の決定,そして治療効果の判定において,中心的な役割を果たすことが期待されています.

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