連載 研修医・初心者のための〜Dr.DのおもしろTEE講座 第5回
弁逆流が消えた!?—ポンプと弁の機能から考える弁逆流症の重症度評価のピットフォール
土井 健司
1
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
pp.132-134
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201894
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
弁逆流にかかわる因子
みなさん,こんにちは。TEEしてますか。今回は,弁逆流症の重症度評価のピットフォールについてのお話です。
弁膜症のガイドラインが2017年に米国心エコー図学会から1),そして2020年に日本循環器学会から2)公開されました。弁膜症の重症度評価項目は多岐にわたり,すべてを記憶しておくのは大変です。評価項目は,弁や心腔の構造評価,ドプラ法を使用した定性評価と定量評価の三つに分類されます。ガイドラインには,フローチャートに従って,弁膜症の重症度を決定する道筋が示されていますが,心臓麻酔中に即座に適用するには煩雑です。今回の趣旨とは少しずれますので,興味のある方はガイドラインを読んでみてください。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.