雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Volume 23, Issue 4 （July 2023）

臨床心理学 23巻4号（2023年7月発行）

←前の文献

投稿論文原著論文

新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策下の生活における親子のメンタルヘルス　特別支援ニーズがある子どもに注目して高橋佳代 ¹ , 今村智佳子 , 平田祐太朗 ¹鹿児島大学大学院臨床心理学研究科キーワード：質問紙法 , 親子関係 , 罪悪感 , 心理的ストレス , 性因子 , ライフスタイルの変化 , 精神保健 , 特別支援教育 , 年齢因子 , 保健医療サービスの必要と要求 , 抑うつ , 心理教育 , 疾病の流行 , 自殺念慮 , 保護者 , COVID-19 Keyword: Education, Special , Depression , Guilt , Age Factors , Mental Health , Life Change Events , Parent-Child Relations , Health Services Needs and Demand , COVID-19 , Stress, Psychological , Sex Factors , Epidemics , Suicidal Ideation pp.468-477

発行日 2023年7月10日 Published Date 2023/7/10

PDF(483KB)

有料閲覧

文献概要
1ページ目

本研究はCOVID-19対策下の生活における親子のメンタルヘルスの様相について,2020年と2021年の比較および特別支援サービスの有無による比較から明らかにすること,さらに親子のメンタルヘルスの関連を検討することを目的とした。調査は4歳から12歳までの特別支援サービスを受ける子どもと対照群の子どもの保護者を対象にオンラインで行われた。子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)と日本語版自己記入式簡易抑うつ尺度(QIDS-SR-J)が行われ,2020年調査では105名,2021年には84名の回答が得られた。分析の結果,｢仲間関係の問題｣において特別支援サービスを受ける子どもの方が困難が強く,かつ2020年よりも2021年の方が困難が強かった。また,特別支援ニーズがある子どもの保護者に強い負担やストレスが見られた。加えて,保護者のストレスと子どもの情緒や行動上の問題は関連することが示された。