動向
新地域医療構想医師偏在是正策医療DXの推進―改正医療法が国会で成立―
pp.16-19
発行日 2025年12月21日
Published Date 2025/12/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2985005
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新たな地域医療構想、医師偏在対策、医療DXの推進を主な内容とした「医療法等の一部を改正する法律」(改正医療法)が12月5日の参議院本会議で成立した。法案が成立したことで、2040年を見据えた新たな地域医療構想の具体化に向けた議論が加速する。医師偏在是正策では経済インセンティブを含め実効性のある取組みが、特に医師不足地域において始まる。医療DXの推進では、レセプト情報だけでなく、電子カルテの一部の情報を医療機関等で共有できるようになる。社会保険診療報酬支払基金は「医療情報基盤・診療報酬審査支払機構」に名称変更し、医療DXの運営で母体となる機能を果たすよう組織体制を見直す。 改正医療法は令和7年の通常国会に提出した内閣提出法律案59件のうち、唯一継続審議となった法案であった。ただ、①地域医療構想の見直し等②医師偏在是正に向けた総合的な対策③医療DXの推進という3本柱の内容について、与野党の意見が大きく異なる対決法案であったわけではない。法案の趣旨に関しては、多くの政党が必要性を認める内容であった。継続審議となったのは、高額療養費制度の見直しの撤回で令和7年度予算成立が遅れたことや、年金制度改革法案の修正が行われるなど少数与党になったこともあり、国会運営における調整が難航したためである。

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