随想―視診・聴診
興味なし
高山 哲夫
1
1中津川市・国保坂下診療所長
pp.23
発行日 2025年9月21日
Published Date 2025/9/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2976005
- 有料閲覧
- 文献概要
83歳のOさんは糖尿病で通院されています。その日受診されたOさんは困った顔をしていました。 「どうしました?」。質問する私に返って来た言葉は「先日、病院を受診し検査も受けました。でも全く興味を持ってもらえず知らん顔でした」。Oさんは膀胱がんがあり、定期的に当地の病院の泌尿器科に通院されています。がんの経過観察のために膀胱鏡検査も受けられています。 「がんは安定していて問題ないそうです。でも検査して尿道が痛いのですが、主治医にそのことを訴えても全く興味を示さず知らん顔でした。まだ痛いんです」。
Copyright © 2025 Syakaihokennkennkyuujo All Rights Reserved.