インタビュー
少数与党の政治状況とより良い制度への思いが年金制度改正法成立に結実 今国会審議の経過と結果を超党派の年金制度改革協議体の創設につなげたい
山井 和則
1
1立憲民主党 衆議院議員
pp.10-14
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2971004
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年金は国会審議となると、必ずと言っていいほど「政争の具」とされてきた。国政選挙前ともなれば、与党は政府案を国会提出することさえもはばかる。今回も7月の参院選を前に、与党の自民党内では改正法案の党内調整がなかなか進まず、提出を見送るのではないかとの憶測も流れるなか、ようやく5月16日国会に提出された。 だが、会期末の6月22日を控え提出された年金制度改正法案(「社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案」)の国会審議は急ピッチで進んだ。野党第一党の立憲民主党が年金を政争の具とすることなく、より良い制度に改正しようと修正を提案するという、これまでの国会とは異例の審議過程をリードしたからだ。

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