潮流
医法協の会長に伊藤伸一氏を選出 病院の経営危機への対応を図る方針
pp.19
発行日 2025年6月21日
Published Date 2025/6/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2967009
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日本医療法人協会は6月6日に定時総会を開催し、令和7年度事業報告や予算を承認するとともに、理事の選出を行った。新たな理事によるその後の委員会で、前会長代行の伊藤伸一氏(大雄会理事長)を会長に選出した。会長代行は馬場武彦氏(ペガサス理事長)。5期10年会長職にあった加納繁照氏(協和会理事長)は名誉会長になった。他の役職は次回の理事会で決定する。伊藤会長は会長就任後の挨拶で、病院の経営悪化に対する対応として、「次期診療報酬改定で病院経営を改善するための抜本的な改革を勝ち取ること」の必要性を強調した。 伊藤会長は挨拶で、「加納前会長の功績を手本に、創設75年という歴史ある日本医療法人協会のさらなる発展に向けて努力したい。しかし、今医療機関は、特に病院の経営が大変厳しい状況にある。経営悪化の要因は複雑だが、最も大きな理由は国が十分な診療報酬の手当てを行ってこなかったからである。急速に進行するインフレと賃金上昇が病院経営の悪化に拍車をかけている。地域医療の崩壊が始まったと言っても決して過言ではない」と危機感を示した。
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