TREASURE HUNTING
日本の医療課題を直視して行動する―伊藤和夫氏(あおもり協立病院リハビリテーション科)
編集室
pp.199
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105033
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全日本民主医療機関連合会(民医連)という組織をご存じの方も多いことと思う.各地で地道な医療活動を展開している医療機関の全国組織である.今月ご登場いただいた伊藤和夫氏は民医連リハビリ技術者世話人会代表としてリハ関連職種の先頭に立ち,医療をめぐる政策課題に積極的に取り組んでおられる.また,青森県士会副会長として後継者の育成に努められ,県高齢者介護サービス体制整備検討委員会に士会を代表して参加するなど,八面六臂の活躍を続けている.
伊藤氏が国療東京病院附属リハ学院を卒業して理学療法士の資格を取得したのは27歳.弘前大学理学部物理学科を卒業して高校の教員をめざすが,折からのオイルショックの余波で世の中は不況の真っ只中,教員志望の夢を断念して青森市内の民間病院に事務職として入ったのが医療との関わりの始まりだった.病院事務に携わる間に,脳卒中の患者さんに触れてリハビリに関心をもちリハ学院に入学したというから,多少の回り道が,かえって医療に対する視野を広める経験につながったというべきだろう.
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