誌上ディベート
センチネルリンパ節微小転移を有するHER2陽性乳癌の術後治療にペルツズマブは必要か 「すべきである」とする立場から
下井 辰徳
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科
pp.38-43
発行日 2020年5月30日
Published Date 2020/5/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.06.01_0038-0043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
HER2陽性乳癌のなかでも,リンパ節転移陽性例の予後は不良とされる。日本乳癌学会『乳癌診療ガイドライン2018年版追補2019』1)においても,「再発リスクの高いHER2陽性浸潤性乳癌に対して術後化学療法を施行する場合,トラスツズマブとペルツズマブを併用することを強く推奨する。〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:強,合意率:93%(13/14)〕」と記載されている。今回,センチネルリンパ節に微小転移を有するHER2陽性乳癌の術後治療にペルツズマブは必要か?というCQに対して,併用すべきであるという立場から,その理由について論じる。●本企画「誌上ディベート」は,ディベートテーマに対してあえて一方の見地に立った場合の議論です。問題点をクローズアップすることを目的とし,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。また,特定の薬剤の誹謗をするものではありません。・論点整理/南博信・「すべきである」とする立場から/下井辰徳・「不要である」とする立場から/木澤莉香/尾崎由記範
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.