特集 Special Article:
アルコール依存症における精神科・内科の連携 5.内科病院への出前診療
福田 貴博
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1医療法人見松会あきやま病院
キーワード:
アルコール問題
,
内科病院
,
出前診療
,
早期介入
Keyword:
アルコール問題
,
内科病院
,
出前診療
,
早期介入
pp.31-33
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.12.01_0031-0033
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筆者は今までに5ヵ所の出前診療を経験している。途中からスタッフとして参加した経験と,自ら立ち上げた経験の両方がある。出前診療では,新患を一人1時間枠,再診枠は一人10~15分としている。継続した治療が必要であれば,派遣元の専門病院へ紹介する。出前診療の成否を握っているのは,紹介していただく内科医の理解・協力が得られるかどうかである。出前診療では,依存症専門病院と違い,軽症のアルコール依存症の方と出会うことができている。内科で実施する出前診療に受診される方の多くは軽症であり,断酒や減酒を提案した場合,すんなりと同意されることが多い。そして早く出会うことができれば,行動変容が起きやすいことが大きな特徴である。この出前診療が広がることを期待している。「KEY WORDS」アルコール問題,内科病院,出前診療,早期介入
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