連載 ドライアイ外来最前線
私のドライアイ診療① ―伊丹中央眼科―
二宮 さゆり
1
1伊丹中央眼科 院長
pp.36-38
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.17.02_0036-0038
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当院は小児眼科に注力していることもあり,小さいお子さんから高齢者まで,幅広い世代の患者さんが受診されます。コンタクトレンズ装用者で眼の乾きを訴える方は多いです。特に私はオルソケラトロジーに加えソフトコンタクトレンズを用いた近視治療に取り組んでおり,8歳頃からを対象としていますが,子どもであっても夕方になる眼の乾きを訴える患者さんはいます。コンタクトレンズもどんどん進化しているのですが,レンズの素材によっては,年齢にかかわらずどうしても眼の乾きを感じやすいようです。高齢の場合,眼の乾きを訴える患者さんのなかには,涙液量が減少しているだけでなく,マイボーム腺機能不全を呈し,糸状角膜炎を繰り返すケースも認められます。原因はさまざまで,程度の差もありますが,「自覚症状があればドライアイ」との定義に当てはまる患者さんは増えていると実感しています。
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