連載 涙が出る料理
第11回 「病院食」
川島 素子
1
1久喜かわしま眼科 副院長
pp.14-15
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.16.02_0014-0015
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病院食を食べたことはありますか。私は幸い,子供時代は大きな病気やけがもなく,病院とは無縁な生活でした。研修医になってから,病棟で病院食をみかけるくらいでした。私は水泳部で早朝練習の生活をしていたからか,朝早く来ることが好きで,起きている患者さんと話をしながら診察をした後,カルテを書き,病棟に病院食が運ばれてくるのを眺め,指導医・主治医をのんびり待つことが多かったのです。そんな私ですが,30歳代後半になってから,計4回全身麻酔下での手術を受けました。全身麻酔はとりあえず後遺症なく生き返られればそれでいいのですが,回数を重ねるうちに,かけてもらう麻酔の上手下手が論評できるくらいになってしまいました。
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