DEBATE ON GI THERAPY ディベート
逆流性食道炎治療におけるP-CABの使い方「難治例と重症例に限る」とする立場から/「第一選択薬として積極的に使う」とする立場から
眞部 紀明
1
,
大島 忠之
2
,
三輪 洋人
3
1川崎医科大学検査診断学(内視鏡・超音波)教授
2兵庫医科大学内科学消化管科講師
3兵庫医科大学内科学上部消化管科主任教授
pp.39-48
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.13.01_0039-0048
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
三輪 今回のテーマは「逆流性食道炎治療におけるカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium competitive acid blocker:P-CAB)の使い方」ということで,P-CABをどのように使うのがよいのかについてディベートを行います。眞部先生には「P-CABの使用は難治例と重症例に限り,基本的には逆流性食道炎の治療はプロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)でよいのではないか」,大島先生には「第一選択薬としてP-CABを用いるべきだ」という立場で討論していただきます。もちろん両剤にベネフィットとリスクがあることは両者とも理解しているので一筋縄ではいかないトピックではありますが,あえてそれぞれ与えられた立場から討論していただくことで読者にとってそれぞれの違いが明らかとなり,P-CABに対する理解が深まるのではないかと思います。●本企画は,問題点をより明確にすることを目的としているため,ここでの論者による議論は,あえて一方の見地に立った場合のものであり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.