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庄司 拓平
1
1小江戸眼科内科 白内障・緑内障・糖尿病クリニック 院長/埼玉医科大学眼科 客員教授
pp.35-40
発行日 2024年2月27日
Published Date 2024/2/27
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.67_0035-0040
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緑内障の診断および進行評価には,視野検査は欠かせない.古くは動的視野検査であるGoldmann視野計が汎用され,緑内障の病期評価に湖崎分類やAulhorn分類Greve変法が使用されていた.Octopus視野計やHumphrey視野計(HFA)を代表とした自動静的視野計は,視野機能を客観的かつ定量的に評価する検査として,1990年代より約30年にわたり緑内障性視野障害の診断・管理を行うゴールドスタンダードして君臨してきた.緑内障診断基準の指標として用いられるだけでなく,病期判定や進行評価としても幅広く用いられてきた.一方で,標準的な検査手法である6度間隔の指標では,固視点近傍の視野障害を見逃しやすいことや,片眼ずつ非検査眼を遮蔽したもとで測定を行っていることが,日常生活でのみえ方と乖離がある点などの改善点も指摘されつつある.本稿では,従来の静的視野検査の課題をまとめるとともに,近年上市された視野検査計,特にimo®について,その特徴を概説する.
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