これからの緑内障診療のために
『緑内障診療ガイドライン(第5版)』改訂の方針とクリニカルクエスチョン(第1回)
廣岡 一行
1
1広島大学大学院医系学研究科視覚病態学 診療教授
pp.49-52
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.64_0049-0052
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『緑内障診療ガイドライン』は2003年に初版が出版されたが,時代とともに緑内障診療も進歩するため,その後もガイドラインは改訂を繰り返してきた.2017年に『緑内障診療ガイドライン(第4版)』が改訂され,今回はそれ以来の改訂となった.第5版の主な改訂点は以下の2つである.①緑内障診療における重要課題を整理しクリニカルクエスチョン(CQ)を設定し,論文を集めシステマティックに評価し,それをもとにディスカッションを行い,推奨文を作成.②『緑内障診療ガイドライン(第4版)』以降に導入された検査機器,薬物,レーザー治療,観血的治療に関する記述の追加.CQとは臨床上重要と思われる課題のことである.本稿におけるCQに対する推奨提示,推奨の強さ,エビデンスの強さの記載方法は,『緑内障診療ガイドライン(第5版)』に準じた1).
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