特集 受精と胚発生をめぐる話題
ゲノム編集マウスが切り拓く受精研究の最前線:受精の多段階制御
伊川 正人
1
1大阪大学微生物病研究所・附属遺伝情報実験センター遺伝子解析分野教授
キーワード:
ルミクリン
,
透明帯
,
先体反応
,
IZUMO1
,
JUNO
Keyword:
ルミクリン
,
透明帯
,
先体反応
,
IZUMO1
,
JUNO
pp.19-24
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.29.01_0019-0024
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精巣で作られた直後の精子は受精能を有しておらず,精巣上体を通過する間に成熟し,運動能力や受精能力を獲得する。また,雌性生殖路に射出された精子が卵管膨大部に到達して卵と融合して受精に至るにはさまざまなハードルがある。これらの複雑な生命現象の解明には遺伝子改変マウスを用いた研究が大きく貢献してきた。われわれは最新の遺伝子改変技術であるゲノム編集を駆使して,精子成熟や精子機能・受精に必須な因子を探索してきた。本稿では,われわれのデータを中心に受精研究の最前線を紹介する。「KEY WORDS」ルミクリン,透明帯,先体反応,IZUMO1,JUNO
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