特集 女性アスリート
月経周期と前十字靭帯損傷
能瀬 さやか
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
キーワード:
前十字靭帯損傷
,
リラキシン-2
,
月経周期
,
OC
Keyword:
前十字靭帯損傷
,
リラキシン-2
,
月経周期
,
OC
pp.55-58
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.24.03_0055-0058
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女性アスリートに多い障害の1つとして非接触型の前十字靭帯(anterior cruciate ligament;ACL)損傷が挙げられ,近年,黄体期に分泌されるリラキシン-2が高値のアスリートではACL損傷のリスクが高いことが報告されている。われわれの調査では,経口避妊薬(oral contraceptives;OC)・低エストロゲン・プロゲスチン(low-dose estrogen progestin;LEP)服用によりリラキシン-2は低下を示すことが明らかになり,リラキシン-2が高値を示し月経周期に伴う関節の弛緩性の変化を自覚するアスリートでは,OC・LEP服用がACL損傷をはじめとした障害予防につながる可能性がある。「KEY WORDS」前十字靭帯損傷,リラキシン-2,月経周期,OC
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