特集 エイジング
特集にあたって
神崎 秀陽
1
1関西医科大学名誉教授・常務理事
pp.10-10
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.22.02_0010-0010
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21世紀となり高齢化社会が身近に感じられるようになってから,加齢(エイジング)への挑戦ともいえる抗加齢(アンチエイジング)に関する医学研究がわが国でも急速に進展してきていることは,抗加齢医学会の動向からも窺える。ヒトを含むすべての生物では,集団としてのエイジングは直線的に進行し,ほぼすべての身体機能は経年的に低下してゆく。しかしこの変化はすべての個体に等しくあてはまるわけではなく,エイジングにおける集団の平均値の動向と個々人の動向は必ずしも一致していない。そのため,もしエイジング制御ができるようになれば,それに伴う各種疾患の発症を防止して健康で充実した老後をすごすことができると期待されている。
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