特集 糖尿病診療最前線2021
SGLT2阻害薬による心・腎アウトカムの改善
杉山 拓也
1
,
山本 浩司
1
,
山田 祐也
2
1一般財団法人住友病院内分泌代謝内科 診療部長
2一般財団法人住友病院内分泌代謝内科 診療主任部長
キーワード:
SGLT2阻害薬
,
動脈硬化性心血管疾患
,
左室駆出率が低下した心不全
,
慢性腎臓病
,
糖尿病性腎臓病
Keyword:
SGLT2阻害薬
,
動脈硬化性心血管疾患
,
左室駆出率が低下した心不全
,
慢性腎臓病
,
糖尿病性腎臓病
pp.9-13
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.05_0009-0013
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2型糖尿病の治療薬として開発されたSGLT2阻害薬(以下,SGLT2i)は,心不全の一部にも保険適用が拡大され,さらに広く心臓や腎臓に対して臓器保護作用をもつ。心臓や腎臓に対する保護作用は非糖尿病患者にも発揮される。いまやSGLT2iは経口血糖降下薬の枠を超え,「デュアルまたはトリプル・ファーマコロジー心腎代謝薬」とでも呼ぶべきなのかもしれない。このようなSGLT2iの作用は,大規模ランダム化比較試験(RCT)によって明らかになり,驚きをもって受け止められた。本稿では,RCTのなかから代表的なものを選んで紹介する。「KEY WORDS」SGLT2阻害薬,動脈硬化性心血管疾患,左室駆出率が低下した心不全,慢性腎臓病,糖尿病性腎臓病
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