連載 Medical Scope
皮膚科アレルゲン問診のコツ
高山 かおる
1
1埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長/東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学特任准教授
pp.61-67
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.06_0061-0067
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皮膚はさまざまなアレルゲンが接触しさまざまな機序によるアレルギーを引き起こす。特に分子量の小さい化学物質はアレルギー性接触皮膚炎を起こす。問診は急性に発症したものか,慢性に発症したものかによってポイントが異なる。急性に生じたものであればエピソード重視で,慢性に生じているものであれば職業や日常品,治療薬,化粧品といったアレルゲンに注目する。うまく聞き出せなくても接触した部位による推測も可能である。アレルゲンの確定にはパッチテストを行う必要がある。大切なのは原因を追究し,漫然とステロイド外用を行わないことにある。
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