特集 うつ病診療のトピックス
認知行動療法の適応となるうつ状態
原井 宏明
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1医療法人和楽会なごやメンタルクリニック院長/独立行政法人国立病院機構菊池病院臨床研究部院外共同研究員
キーワード:
行動療法
,
認知行動療法
,
うつ病
Keyword:
行動療法
,
認知行動療法
,
うつ病
pp.23-27
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.12_0023-0027
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本特集のご企画を担当された宮岡等教授が筆者に与えた課題は次である。『薬物療法の代わりは認知行動療法(cognitive behavioral therapy;CBT)であるかのような情報が多い。しかし実際の臨床では適切な面接や環境調整さえすれば軽快するうつ状態のかたが少なくありませんし,CBTは副作用もありうる治療法です。また睡眠治療などをみると,CBTの概念を広げて,通常の生活指導までCBTと呼ぶ傾向もあるようです。本当にCBTの適応となるうつ状態をどう考えればよいかについて,教えてください。』課題を分析してみよう。診療録の記録方法であるPOS(problem oriented system:問題志向システム)でいえば問題リストを作ることである1)。CBT風にいえばケース・フォーミュレーションの第1段階,問題の明確化ということになるだろう。「KEY WORDS」行動療法/認知行動療法/うつ病
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