連載 一目でわかるクリニカルレシピ
ロコモティブシンドロームとフレイル,サルコペニア予防の食事
安永 雅
1
1川崎医科大学附属病院リハビリテーション科臨床助教
pp.90-93
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.10_0090-0093
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ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ、和名:運動器症候群)とは、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれかあるいは複数に障害が起こり、「立つ」、「歩く」といった機能が低下している状態です。2007年に日本整形外科学会が超高齢社会・日本の未来を見据えて提唱した概念です。進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。フレイルとは、加齢とともに身体機能や認知機能が低下し、疾患等の影響でQOLが障害され、要介護に移行するリスクが高い状態です。栄養障害とも密接に関連しており、摂取エネルギー、たんぱく質摂取量の低下と関連していることが報告されています。一方で肥満も移動能力の低下や活動範囲の制限などを生じ、フレイルを引き起こす可能性があります。
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