座談会
CTEPHに対するPEA,BPA,薬物療法の現状と課題
pp.57-64
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.07_0057-0064
- 文献概要
慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は器質化血栓が肺動脈を狭窄・閉塞する疾患であり,肺動脈圧が上昇し肺高血圧症(PH)から心不全などを発症する。治療法としては外科的に血栓を摘出する肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)が根治術として施行されてきたが,侵襲性が高く,病変部位や併存症などにより適応とならない症例も存在する。また近年,肺動脈の狭窄・閉塞をバルーンカテーテルで拡張するバルーン肺動脈形成術(BPA)が広く行われるようになり,その有効性と安全性が明らかになってきている。さらに2014年には世界初のCTEPH治療薬である可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬リオシグアトが発売され,CTEPH治療の可能性は大きく広がった。本座談会では「CTEPHに対するPEA,BPA,薬物療法」をテーマに,その治療アルゴリズムやそれぞれの治療法の適応,効果,治療戦略上の位置づけなどについて討論いただいた。
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