特集 胃癌:低侵襲治療と集学的治療の個別化へ向けて
特集にあたって
今野 弘之
1
1浜松医科大学 学長
pp.7-8
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.05_0007-0008
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本特集では,胃癌治療における現在の潮流である低侵襲治療と集学的治療の個別化を取り上げる。胃癌治療の三本柱である内視鏡治療,外科治療,薬物治療は近年の医療技術の開発・進歩などにより大きく前進した。本特集は,胃癌治療の歴史を紐解く章から始まる。多くの優れた先人の努力によって胃癌の治療成績は徐々に向上してきた。三本柱のなかでも外科治療が主役であった時代が長く続いたが,拡大手術から機能温存手術へと目指す方向が変化するとともに他の治療選択の幅が広がり,胃癌治療全体における手術の「立ち位置」も変化した。
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