特集 乾癬の病態と治療:最新の進歩
乾癬overview:疫学と診断
門野 岳史
1
1聖マリアンナ医科大学皮膚科准教授
キーワード:
PASI
,
DLQI
,
罹患率
,
疫学
Keyword:
PASI
,
DLQI
,
罹患率
,
疫学
pp.9-12
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.09_0009-0012
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「はじめに」乾癬は近年増加傾向にある炎症性角化症で,角化性紅斑が四肢・体幹・頭部・顔面に出現する。わが国において乾癬は比較的まれな疾患と考えられていたが,患者数は徐々に増加傾向にある。患者数の増加にはいくつかの要因が考えられるが,乾癬は肥満者に多く生じ,メタボリックシンドロームとの関連が話題となっている1)ことを鑑みると,生活習慣の西洋化がその要因の1つとして考えられる。「Ⅰ.乾癬の疫学」わが国における乾癬の罹患率に関して,明確なデータはないものの,0.1%程度2)とされている。また,保険請求データベースからは0.34%程度と推計されている3)。北米や欧州における乾癬罹患率は日本よりも高く,おおよそ2~4%とされている4)。「KEY WORDS」PASI,DLQI,罹患率,疫学
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