今月の主題 結核
総論
本邦における結核の疫学
大森 正子
1
Masako OHMORI
1
1財団法人結核予防会結核研究所
キーワード:
結核
,
疫学
,
罹患率
,
結核対策
Keyword:
結核
,
疫学
,
罹患率
,
結核対策
pp.1085-1091
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101715
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
かつて国民病と恐れられ1951年には人口10万対698を記録した結核罹患率も,2006年には20.6にまで低下した.しかし,1970年代まで順調に低下した結核罹患率も1980~1990年代になると減少に陰りがみられ,高齢者結核の増加,外国人や貧困者の結核問題が浮上してきた.2000年以降DOTSが導入され,きめ細かな結核対策が展開されている.一方,1990年代以降の抗酸菌検査法の進歩は著しく,1995年から導入された拡散増幅法は診断の遅れの短縮化に貢献した.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.