特集 小児科医が知っておくべきスポーツの光と影
Ⅲ.スポーツの健康被害と取り組み
小児・中高生において留意すべきスポーツ外傷
丸箸 兆延
1
1富山県立中央病院整形外科
キーワード:
疲労骨折
,
肉離れ
,
靱帯損傷
,
小児スポーツ
,
応急処置
Keyword:
疲労骨折
,
肉離れ
,
靱帯損傷
,
小児スポーツ
,
応急処置
pp.325-332
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002092
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SUMMARY
▷成長期のスポーツ傷害は,成長スパートによる骨・筋・靱帯の発育不均衡と未成熟組織への過負荷が主な要因である.疲労骨折は思春期に多く,早期診断にはMRIを検討する.大腿骨頸部等の高リスク部位は,厳格な負荷制限と栄養改善が重要である.筋損傷(肉離れ)は柔軟性低下がリスクで,腱膜損傷例は再発率が高く,MRI評価と段階的な伸張性収縮訓練を含むリハビリテーションが不可欠である.小児の靱帯損傷は骨端線が弱いため,捻挫でも剝離骨折の可能性がある.
▷早期発見には「痛みを我慢しない」文化の醸成が重要である.予防は週1~2日の休養,多競技経験,適切なカルシウム・ビタミンD補給を基本とし,指導者・保護者を含めた教育的アプローチが求められる.

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