特集 小児COVID-19の現在地と小児医療に与えたインパクト
Ⅰ.COVID-19の総論update
ワクチン
森内 浩幸
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科・小児科学
キーワード:
mRNAワクチン
,
感染予防
,
発症予防
,
重症化予防
,
利益/リスク比
Keyword:
mRNAワクチン
,
感染予防
,
発症予防
,
重症化予防
,
利益/リスク比
pp.285-291
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000888
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SUMMARY
▷COVID-19 mRNAワクチンは当初非常に有効性が高かったが,ウイルスの変異がすすむにつれて感染予防効果は激減した.
▷現時点では重症化予防がワクチンの主たる目的であり,接種対象者の優先順位は重症化リスクの大きさを考慮して決められる.
▷国内の健康小児に対してもワクチンの利益はリスクを上回ると考えられるが,優先度は他のグループと比べて低い.
▷国内小児における疾病負荷(特に国内で多い急性脳症)やワクチンの有効性について継続的にデータを収集し解析することが必要である.
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