特集 小児COVID-19の現在地と小児医療に与えたインパクト
Ⅰ.COVID-19の総論update
感染制御
久田 研
1
1順天堂大学医学部小児科学講座
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
感染対策
,
標準予防策
,
エアロゾル感染
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
感染対策
,
標準予防策
,
エアロゾル感染
pp.293-297
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000889
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷COVID-19は,おもに飛沫感染だが,特定の条件下ではエアロゾル感染が発生する.
▷標準予防策は,COVID-19にも適応されるが,一部,ユニバーサルマスキング,エアロゾル対策(PPE装着,空調管理)などが追加された.
▷COVID-19の特性から,施設内への流入防止策の1つとして面会制限が行われ,小児医療に大きな影響を与えた.
▷感染症法の5類になり,一般社会と医療機関との間にCOVID-19に対する意識にずれが生じつつある.
▷施設内へのCOVID-19の流入を防ぐことは難しく,今後は病棟内での拡大防止策がより重要となる.
▷医療従事者は,COVID-19の状況にかかわらず,継続した感染対策の遵守が求められる.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.