特集 イラスト・写真でコツがわかる!産婦人科小手術&低侵襲手術
第1章 小手術・低侵襲手術の基礎知識
7 ロボット支援下手術のセッティング
宮本 雄一郎
1
1東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科
pp.45-52
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001130
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Point!
●ロボット支援下手術は,ロボットを用いるメリットを最大限に生かすことで,患者への手術侵襲をより低下させ,術者にとっても手術が容易になる.
●婦人科ロボット支援下手術は習熟すればsolo-surgeryが可能であるが,術者と術野の距離が遠いがためのトラブルが起こりやすいため,チーム全員がコミュニケーションをとりやすいような配置・動線を考慮するとよい.
●ロボット支援下手術といえども婦人科低侵襲手術の一環であり,腹腔鏡手術で起こり得る合併症を理解し適切にマネジメントできることは必須であり,さらに婦人科ロボット手術特有の合併症を回避するためのセッティングを考える必要がある.
●さらに,比較的新しい技術であるため,ロボットを使うことでのメリットを活かせる病態・患者をしっかりと選択し,治療の成績を下げることのない術式の構築が求められる.

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