特集 産婦人科領域のトランスレーショナルリサーチの展開―若手医師への研究のススメ―
Ⅱ.生殖内分泌
9.精子免疫と不妊症研究の最前線
陳 月焜
1,2
,
本田 晴香
1
,
柴原 浩章
1,2
1兵庫医科大学医学部産科婦人科
2英ウィメンズクリニック
キーワード:
抗精子抗体
,
精子抗原
,
免疫性不妊
Keyword:
抗精子抗体
,
精子抗原
,
免疫性不妊
pp.293-297
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001061
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要旨
免疫性不妊症の要因である抗精子抗体に関する研究は半世紀以上にわたって続けられてきた.生殖補助医療の技術の進歩に伴い,免疫性不妊症の管理において,抗精子抗体および対応抗原の役割とメカニズムを理解することは,ますます重要となってきている.本稿では,精子免疫と不妊症研究において,対応抗原の同定方法と実験技術の進歩,抗精子抗体検出の臨床応用,免疫学的避妊ワクチンの開発等の話題について解説する.
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