特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第2章 各論
D 腫瘍
4 乳がんの転移・再発予防
山田 公人
1
1東京医科大学八王子医療センター乳腺科
pp.350-358
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000681
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薬剤選択のポイント
妊娠期乳がんに対する内分泌療法は,妊娠前期では催奇形性,妊娠中期以降では胎児の機能的発育への影響から使用は避けるべきである.
抗エストロゲン薬〔選択的エストロゲン受容体調整薬:selective estrogen receptor modulator:SERM〕は,閉経前後で使用される
黄体化ホルモン放出ホルモン(luteinizig hormone-releasing hormone:LH-RH)アゴニストは,閉経前に抗エストロゲン薬と併用して使用される
アロマターゼ阻害薬は,閉経後に使用される
各ホルモン治療薬剤の有害事象を勘案し,治療のメリット・デメリットのバランスで治療継続,薬剤変更などを検討する
アベマシクリブ,オラパリブ,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)は再発ハイリスクに術後内分泌療法と併用されるが,薬剤の有害事象や医療費などを勘案し,治療のメリット・デメリットのバランスで併用を検討する
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