特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅰ.周産期・生殖内分泌
6.妊婦の糖代謝異常の評価
増山 寿
1
,
衛藤 英理子
1
,
牧 尉太
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域産科・婦人科学
キーワード:
妊娠糖尿病
,
妊娠中の明らかな糖尿病
,
糖尿病合併妊娠
,
糖代謝異常スクリーニング
Keyword:
妊娠糖尿病
,
妊娠中の明らかな糖尿病
,
糖尿病合併妊娠
,
糖代謝異常スクリーニング
pp.732-736
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000298
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要旨
糖代謝異常のスクリーニング法は,妊娠前に糖尿病と診断されていない全妊婦に対して妊娠初期(8~12週)に随時血糖測定(95または100mg/dL)および中期(24~28週)に随時血糖測定(100mg/dL以上)または50gGCT(140mg/dL以上)で異常を認めた場合に75gOGTTを行う.
血糖管理のおもな目標は,母体面からみると糖尿病性腎症,網膜症,ケトアシドーシスなどの糖尿病合併症や妊娠高血圧症候群,児の予後からみると妊娠初期の高血糖による胎児奇形および妊娠中後期の早産,巨大児・難産や低血糖,黄疸や呼吸窮迫症候群などの新生児合併症などの発症抑制である.
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