特集 慢性疼痛で悩んでいませんか? 困ったときの包括的ガイド
主要疾患別
ファシア疼痛症候群(FPS)―発痛源としてのファシア―
木村 裕明
1
,
今北 英高
2
,
小林 只
3,4
1Fascia研究会木村ペインクリニック
2埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科
3弘前大学医学研究科総合地域医療推進学講座
4金沢大学医薬保健研究域医学系機能解剖学分野
キーワード:
ファシア
,
ハイドロリリース
,
エコー
,
パッシブリリース
,
fascial pain syndrome
Keyword:
ファシア
,
ハイドロリリース
,
エコー
,
パッシブリリース
,
fascial pain syndrome
pp.443-448
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001777
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Headline
・ファシア(fascia)は,全身にある臓器を覆い,接続し,情報伝達を担う線維性網目組織であり,ICD-11でも独立組織として扱われている.
・ファシアは神経終末が豊富で痛みの原因となり得る.ファシア異常による知覚・運動・自律神経症状をファシア疼痛症候群(FPS)とよぶ.これは,筋膜性疼痛症候群(MPS)を拡張した概念である.
・エコーガイド下ファシアハイドロリリース(US-FHR)は,薬液でファシアをリリース(剝離・弛緩)させ,痛みや可動域制限を改善する治療法である.
・組織の彎曲部や交差部,トンネル構造部などはファシア癒着が起きやすい.徒手×注射の同時実施であるパッシブリリースは評価と治療を兼ねた新しい手技である.

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