特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
A.スクリーニングに用いる検査
41.尿NAG,尿β2-ミクログロブリン,尿アルブミン[生化学的検査]
松田 航平
1
,
木村 秀樹
1
1福井大学医学部附属病院検査部
pp.163-166
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001248
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Summary
1.尿NAGは,尿細管障害のスクリーニングに用いる.糸球体障害で二次的に上昇する. 糖尿病性腎症では発症早期から上昇する.
2.尿β2-ミクログロブリンは,尿細管の機能的・器質的障害のスクリーニングに用いる.糸球体障害で二次的に上昇する.血中β2-ミクログロブリンが増加する病態で上昇する.
3.尿アルブミンは,糖尿病性腎症における早期の腎障害の診断,経過観察に有用.高血圧症でも排泄が増加する.尿アルブミンの増加は末期心不全と心血管疾患発症のリスク.

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