特集 これで慌てない! 消化管出血マネージメント
消化管出血患者の診断から治療まで
画像診断と塞栓療法
白田 剛
1
1東京大学医学部附属病院放射線部
キーワード:
CTA
,
造影剤血管外漏出(extravasation)
,
経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)
,
IVR
,
虚血リスク
Keyword:
CTA
,
造影剤血管外漏出(extravasation)
,
経カテーテル的動脈塞栓術(TAE)
,
IVR
,
虚血リスク
pp.327-330
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001174
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Headline
・CTの進歩が消化管出血の診断精度を高めており,迅速な出血部位特定を可能とし,治療方針決定に重要な役割を果たしている.造影CTの際も,造影剤投与前のスキャン(単純CT)は必須である.
・内視鏡治療や外科的治療が困難な消化管出血に対しては,画像下治療(IVR)が治療選択肢を提供し得る.
・血管解剖の把握にも有用であるため,可能な限りIVR前に造影CTを撮像することが望ましい.
・上部消化管と下部消化管とでは,その解剖学的な相違から,塞栓術による虚血のリスクが異なることに留意する必要がある.

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