特集 大きく変貌したリハビリテーション医療―超高齢・重複障害に対する医療の切り札
最新情報
COVID-19後遺症患者へのリハビリテーション医療
佐々木 信幸
1
1聖マリアンナ医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
COVID-19
,
long-COVID
,
ブレインフォグ
,
post-exertional malaise(PEM)
,
反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)
Keyword:
COVID-19
,
long-COVID
,
ブレインフォグ
,
post-exertional malaise(PEM)
,
反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)
pp.767-771
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000836
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Headline
・COVID-19後遺症は高率に発生し,倦怠感,ブレインフォグに代表される種々の認知機能障害,その他様々な症状を呈す.その機序について詳細は不明であり,特異的なリハビリテーション医療はない.そのため対症療法が基本となる.
・特徴としてpost-exertional malaise(PEM)があり,認知的・身体的に疲労すると症状は増悪しやすい.しかし活動量を下げすぎると廃用性変化が進むリスクにつながるため,疲労を感じたらすぐ休める環境設定が重要である.
・反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)はCOVID-19後遺症の様々な認知機能障害に有効である可能性がある.しかし保険未承認であり施行できる施設も限られ,適切な適用方法はまだ不明確である.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.