特集 Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
各論
呼吸器領域の賢明な選択
扇野 圭子
1
,
福永 興壱
1
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
キーワード:
咳嗽
,
感染性咳嗽
,
抗菌薬
Keyword:
咳嗽
,
感染性咳嗽
,
抗菌薬
pp.448-449
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000739
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賢明な選択を求められた臨床現場とその問い
症例
42歳男性.基礎疾患なし.10日前,同居する子どもがインフルエンザウイルス感染(インフルエンザA抗原検査陽性)に罹患した.7日前,咽頭痛,関節痛,咳嗽,38.5°Cの発熱を認め,近医受診し抗原検査を施行し,インフルエンザA型の診断となった.抗ウイルス薬,解熱薬,鎮咳薬を処方され帰宅した.解熱し咽頭痛や関節痛の症状は改善したが,咳嗽は残存するため,クリニックを受診した.胸部X線では肺炎像は認めず,聴診所見も異常呼吸音は聴取しなかった.本人より「早く治したいので抗生物質をください」といわれた.
問い
本症例に対して,あなたはどう対応しますか?
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