特集 Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
各論
呼吸器領域におけるトピック
扇野 圭子
1
,
福永 興壱
1
1慶應義塾大学医学部呼吸器内科
キーワード:
胸部CT
,
肺高血圧症
,
在宅酸素療法
,
肺塞栓症
,
肺癌CT検診
Keyword:
胸部CT
,
肺高血圧症
,
在宅酸素療法
,
肺塞栓症
,
肺癌CT検診
pp.445-447
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000738
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医師と患者が問うべき5つのこと
1.肺結節に対する胸部CTは,ガイドラインで推奨されている以上の頻度・期間で実施してはならない.
2.II群またはIII群肺高血圧症患者に対して,肺動脈性肺高血圧症のみに承認された血管作動薬による薬物療法をルーチンに行ってはならない.
3.急性疾患によって在宅酸素療法を受けて退院した患者は,低酸素血症が継続しているかを評価して継続するかを判断すべき.
4.臨床的可能性が低く高感度D-dimer検査で陰性の患者に,肺塞栓症の可能性を評価するために胸部造影CTを実施してはならない.
5.肺癌リスクの低い患者には肺癌CT検診を実施してはならない.
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