特集 よくわかる! 精神疾患対応 これ1冊―内科医と精神科医の連携のために
第1部 精神科との相互理解を基盤とした連携に向けて
5 精神疾患の原因となりうる身体疾患および医薬品
西村 勝治
1
1東京女子医科大学医学部精神医学講座
pp.30-36
発行日 2024年3月26日
Published Date 2024/3/26
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000648
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Summary
1.精神疾患の鑑別診断においては,精神疾患の原因となりうる身体疾患や医薬品を考慮に入れるべきである.
2.一般に急性期ではせん妄を呈することが多く,せん妄が消退しても認知障害,パーソナリティ変化が残遺する場合がある.その他,精神症(幻覚・妄想),カタトニア,双極症(躁),抑うつ,不安症,強迫症などが生じる.
3.症状だけでは原発性の精神疾患と区別がつかないことがある.
4.同じ身体疾患,医薬品であっても異なる精神症状を呈することがある.
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