特集 フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
抗凝固療法にまつわる諸問題
超高齢者における抗凝固療法
廣田 尚美
1
,
鈴木 信也
2
1心臓血管研究所付属病院循環器内科
2心臓血管研究所
キーワード:
超高齢者
,
抗凝固療法
,
心房細動
,
クレアチニン・クリアランス
Keyword:
超高齢者
,
抗凝固療法
,
心房細動
,
クレアチニン・クリアランス
pp.49-54
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000553
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Headline
・超高齢心房細動患者の脳梗塞リスクは不十分な抗凝固療法下ではきわめて高く,認知機能障害,フレイル,腎機能障害などがあってもまずは抗凝固療法を考慮すべきである.
・DOACの登場により超高齢患者であっても抗凝固療法施行率が増加しているが,クレアチニン・クリアランス26mL/分以上を目安に添付文書通りの投与を原則とすべきである.
・クレアチニン・クリアランス26mL/分未満の出血リスクが高い症例では,エドキサバン15mgが考慮される.
・クレアチニン・クリアランス15mL/分未満ではDOACが禁忌であるとともに,ワルファリン管理も難しく,左心耳閉鎖術や左心耳切除術が選択肢として考慮される.
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