特集 NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
ねらい
中島 淳
1
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
pp.1555-1555
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000503
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非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)は飲酒量が多くないにもかかわらず脂肪肝を呈し,なかには慢性肝炎である nonalcoholic steatohepatitis(NASH)になり,その後,肝硬変や肝臓癌に至る,近年世界中で増加している疾患群である.わが国には2,500万人程度のNAFLD患者がおり,そのうち25%程度がNASHに進展するといわれている.本疾患に関してはいまだ保険で認められた治療薬がない状態であり,ウイルス性肝炎であるC型肝炎ウイルス(HCV)患者の激減と相前後して,肝臓癌の原因疾患としてこのNAFLDが取って代わってきており,臨床上解決されなければならない重要疾患である.
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