特集 原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
慢性に発熱をきたし得るその他の疾患・病態
薬剤熱
藤井 元輝
1
,
大澤 良介
1
1亀田総合病院感染症科
キーワード:
不明熱
,
薬剤熱
,
有害事象
,
過敏反応
,
抗菌薬
Keyword:
不明熱
,
薬剤熱
,
有害事象
,
過敏反応
,
抗菌薬
pp.1105-1109
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000366
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Headline
1 不明熱では医原性疾患である薬剤熱を常に鑑別に入れる.
2 薬剤熱における感度・特異度の高い所見はないが,発熱の程度と比較して元気,比較的徐脈,皮疹,好酸球増多,異型リンパ球,肝逸脱酵素の上昇は薬剤熱を疑う手がかりとなる.
3 すべての薬剤がどのタイミングでも薬剤熱を起こし得るが,1~2週間以内に開始された抗菌薬,抗痙攣薬は頻度が高い.
4 被疑薬の中止に伴う解熱でしか診断できない.一般的に,中止後72時間以内に解熱することが多い.
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