特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第I章 感染症診療総論
9 不明熱で終わらせない
河合 夏美
1
,
西田 裕介
1
,
岡 秀昭
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科
pp.45-50
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000123
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Summary
1.発熱診療では,抗菌薬投与が必要な感染症と,そうでない不明熱をみきわめる必要がある.
2.不明熱のなかには鑑別や対応が大きく異なる,院内不明熱,HIV関連不明熱,好中球減少性不明熱があることを知っておく.
3.古典的不明熱に対する一時的な抗菌薬投与は,診断の遅れなど患者に不利益をもたらす.
4.抗菌薬投与前には,必ず培養を提出する.
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